通常使用を目的としていない特別な切手のことです。
世界最初の記念切手は1871年に南アメリカのペルーで発行された切手と言われています。
この切手は、南アメリカ最初の鉄道の開通20周年を記念して発行されました。
しかし、切手の中に発行の意味を示す文字が入っていないことから、オーストラリアのイギリス植民地ニューサウスウェルズが1888年に発行した切手を世界最初の切手として扱うようになりました。
日本で最初に発行された記念切手は、1894年3月9日に発行された明治天皇の銀婚を祝う切手でした。
通称「明治銀婚」と呼ばれ、当時の逓信省年報に「特別郵便切手」と記されていました。
このことから、この切手は通常使用を目的とした切手ではない事がわかります。
以後、日本を含め各国でたくさんの種類の切手が発行されてきました。
記念切手は古ければ古いほど価値がありますが、エンタイヤ(はがきや封筒に使用され、消印が押されている使用済みのこと)がついていると未使用品よりも価値が出る場合があります。