1871年4月20日(旧暦では3月1日)に発行された日本最初の切手です。
額面は48文、100文、200文、500文の計4種が造られました。
腐食凹版によって製造され、原版を彫刻したのは銅版画家・松田敦朝(玄々堂緑山)です。
当時は1シート40枚分を1つ1つ手彫りで作成していたので、同じシートでも切手ごとに図柄に微妙な違いがありました。
また、逆さまに印刷された500文の切手が40枚印刷されたことがあり、その中の1枚だけ現存しているそうです。
この切手の所有者に1億円以上の値段を提示して譲り受けようと交渉した業者がいるそうですが、きっぱりと断られてしまったそうです。
翌年に発行される額面を銭に改めた竜銭切手と合わせて竜切手とよばれています。