バレリー・クドリンスキーはロシア出身の水彩画家ですが、画材にワインを使用したワイン画家としても知られています。
バレリー・クドリンスキーはロシアのシベリア南西部にあるケメロフスク州レチャコフ村に生まれ、クラスノヤルスク市にあるロシアの偉大な画家であるワシーリ・イワノビッチ・スリコフの名前がついたスーリコフ記念美術大学を卒業します。
後にロシア連邦美術家同盟員となっており、現在はクラスノヤルスク市に住んでいます。
またロシア連邦功労芸術家と呼ばれる栄誉称号をロシアで唯一授与された水彩画家としても知られています。
バレリー・クドリンスキーは画材にワインを使用している画家としても知られていますが、きっかけはクラスノヤルスクワインクラブ議長であるイーゴリ・シェインによるワインの濃淡で描くという提案があっての事でした。
ワインを画材として使う技法の歴史は古く、複雑な上に人気も無いことから多くの画家がワインで描く事が出来ませんでした。
バレリー・クドリンスキーはおよそ1年をかけてワインの濃淡で絵を描く研究を行います。
それはワインを酸化させて描く方法や塗料が干からびない事、砂糖の結晶が出ないようにする事など様々な試行錯誤があったようでワインの年代、種類、生産地などによって色の出方が違うために正しいワイン選定が必要となります。
最終的には色の調整に成功し、赤での強弱の表現が可能なりました。
ちなみにパリでワイン画家として活躍している山根由も熱心に研究し、墨を混ぜる事で独自の色調を生み出しています。
ちなみにバレリー・クドリンスキーが画材にワインを使用して描いた作品をワイン醸造業者が拝見した時に衝撃を受けたようです。
バレリー・クドリンスキーはフランスやオランダで主に活躍し、多くの人に強い関心を抱かせ、愛され、高く評価されています。