ハンス・ホフマンはアメリカ出身の抽象画の画家です。
また教育者でもあり、後に活躍する画家達を輩出しました。
ハンス・ホフマンはドイツに生まれミュンヘンで美術を学びました。
パリへ移住後はピカソ、ドローネ夫妻、ブラックなどに出会いました。
中でもマティスなどが参加していた色彩の革命と呼ばれているフォーヴィムスや、ピカソなどが生み出した形態の革命とも呼ばれているキュビズムに大きな影響を受けました。
ハンス・ホフマンは画家としてよりも教育者としての活躍の方が知られています。
35歳くらいの時にミュンヘンにハンス・ホフマン美術学校を設立し、キュビズム系の抽象絵画を制作しながら教育を行っていました。
後にアメリカに移住し、カリフォルニア大学、ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで教鞭をとった後に、ニューヨークにもハンス・ホフマン美術学校の設立をしました。
設立と同時にマサチューセッツ州にある美しい港町のプロビンスタウンで夏期講習を開くなど教師として色彩と形態の統一やプッシュ&プルの絵画理論を提唱し、アメリカの前衛美術家達(ポロックやグリーンバーグなど)に大きな影響を与えるなど精力的に活動していました。
ハンス・ホフマンの作品は教育者としてヨーロッパの近代絵画理論を輸入ではなく、上手く応用し、アメリカのモダンアートや抽象表現主義の設立に大きな影響を与えたということで評価されています。
またハンス・ホフマンはこう伝えています。
「余計なものをなくす事によって本当に必要なエッセンスだけが残る」と。