ルシアン・フロイドはイギリスを代表する現代画家です。
主に家族や友人、画家仲間、恋人、子供などの身近な人々を描き続けた画家として知られており、裸体画を中心に描いています。
ルシアン・フロイドはドイツのベルリンで生まれています。
祖父は精神分析医のジークムント・フロイドで兄は政治家のクレメント・フロイドです。
幼少期に家族でイギリスに移住し、移住からおよそ6年後にイギリスの市民権を得ました。
その後、セントラル・スクール・オブ・アートなどで絵画を学び、22歳くらいの頃に初めて個展を開催したとされています。
ルシアン・フロイドの初期は独特の現実感を表現しようとするシュルレアリスムを連想させ、人物や動植物が奇抜に表現されており、顔料はどちらかというと薄塗です。
しかし30歳前後の頃は主に裸体を写実的に描き、控えめな色の顔料を厚塗りで表現するようになりました。
ルシアン・フロイドは人間の体こそがその人の人生を表し、何よりも多くの物語を語るものだとして制作活動を行っていました。
ルシアン・フロイドの作品は近年、かなりの高額で落札されています。