千住博は東京出身の昭和~平成時代に活躍している日本画家です。
父は日本の工学者・千住鎮雄。母は教育評論家・千住文子という家庭に生まれ、弟は作曲家の千住明、妹はバイオリニストの千住真理子です。
東京藝術大学に2浪して入り、同大学院で博士課程を修了し、個展や展覧会で精力的に作品を発表しました。
しかし、その背景には自ら画廊などに売り込みに行き、「絵はわからなくていいから僕を信じてくれと」と画商を口説いた努力のおかげでした。
東京、京都、ニューヨークを拠点として活動を続け、ヴェネツィアビエンナーレ絵画部門で東洋人として初めて名誉賞を受賞し、世界で最も注目されている作家となりました。
また、いろいろな空間プロデュースを手掛けており、古民家を改装し現代の芸術家が家の空間そのものをする家プロジェクトやJR博多駅のアート・ディレクションも担当しており、東京国際空港(羽田)第1、第2ターミナルのアートプロデュース/ディレクションも担当していて、第2ターミナルのマーケットプレイスに流れるBGMは、題名を「Senju plays Senju~Four Seasons~」といい弟・千住明が千住博の作品にインスパイアされて作曲したものを妹・千住真理子が演奏しています。
1958年 東京に生まれる
1982年 東京藝術大学美術学部絵画科 日本画専攻 卒
1984年 東京藝術大学院修士課程 修了
1987年 東京藝術大学院博士課程 修了
1989年 マンリー市立美術館個展開催
1990年 神奈川県立近代美術館にて個展 開催
1993年 アメリカなどで個展開催
1994年 第4回けんぶち絵本大賞 受賞
1995年 ヴェネツィアビエンナーレ 名誉賞
1996年 彫刻の森美術館にて個展 開催
1998年 紺綬褒章 受賞
2000年 両洋の眼展/21世紀の絵画 出品・河北倫明賞
2002年 第13回MOA岡田茂吉賞 大賞
ソウル国立現代美術館にて個展開催
2003年 グランドハイアット東京「ウォーターフォール」壁画制作
2004年 東京国際空港第2旅客ターミナルのアートプロデュースを務める
2005年 福岡アジア美術館にて個展開催
2006年 第6回光州ビエンナーレ 出品
山種美術館にて個展開催
2007年 「松風荘」襖絵完成
2008年 赤坂サカス赤坂Bizタワー壁画「四季樹木図」制作
2009年 家プロジェクト「石橋」母屋「空の庭」完成
2010年 APEC JAPAN 2010の会場構成を担当
東京国際空港新国際線ターミナル開業に伴い、アートプロデュースを手がける
2011年 アートディレクターを務めたJR博多駅が完成
『ウォーターフォール』
『フラットウォーター』
『星ふる夜に』
『スカイ』
『四季滝図』
『フォーリングカラー』