14世紀のイタリアゴシック期に活躍したシエナ派の画家です。
シエナ派とは13世紀から14世紀にかけて最盛期を迎えた都市国家のシエナで活躍していた画家たちの事をいい、マルティーニはイタリアのゴシック絵画のもっとも典型的な様式を示す作品を残した事で知られています。
作品の特徴としては美しい彩色や装飾性、写実性が見られ、聖人を描いたものが多く、女性的な優美なラインや色使いとアウレオラと呼ばれる聖人の頭にある輪っかが金細工のように細かく描かれており、中には実際に彫り込まれている作品も見られます。
また、イタリアゴシック期の画家ではありますが、その作風からフランスゴシックからの影響も受けているのでは?といわれています。
生涯においての詳細な制作記録がないため、謎な部分は多いのですが、アッシジ、ナポリ、アヴィニョンなどで活動し、板絵だけでなく壁画も描いており、注文者も都市国家、修道会、国王、教皇、有力なブルジョワと様々な人と交流があったようで、ナポリ王からは「騎士」として厚遇されていたようです。
晩年はアヴィニョンで過ごしており、教皇庁の宮廷画家として活躍していました。
こうしたマルティーニの活躍は後のフランスやフランドル画家に大きな影響を与えたといわれています。
1284年 生まれる
1315年 シエナ市庁舎に「荘厳の聖母」を制作する
1317年 ナポリのアンジュー家の宮廷での制作する
1324年 画家リッポ・メンミの姉ジョヴァンナと結婚する
1336年 アヴィニョンに招聘されノートルダム・デ・ドム大聖堂の装飾壁画を描く
1340年 この頃イタリアを離れ、アヴィニョンで教皇庁宮殿などの仕事をする
1344年 アヴィニョンで逝去
1284年 生まれる
1315年 シエナ市庁舎に「荘厳の聖母」を制作する
1317年 ナポリのアンジュー家の宮廷での制作する
1324年 画家リッポ・メンミの姉ジョヴァンナと結婚する
1336年 アヴィニョンに招聘されノートルダム・デ・ドム大聖堂の装飾壁画を描く
1340年 この頃イタリアを離れ、アヴィニョンで教皇庁宮殿などの仕事をする
1344年 アヴィニョンで逝去