デイヴィッド・ホックニーは20世紀の現代芸術を代表するイギリスの画家で、イギリス中部のブラッドフォードにあるユネスコ世界遺産、ヨーロッパ産業遺産でもあるソルテアという町の出身です。
ブラッドフォード美術学校、ロンドンの王立美術学校で学び、首席で卒業し、ポップアート運動などに参加していきました。
この頃のデイヴィッド・ホックニーは、当時の美術界を圧巻していた抽象表現主義に走っていた仲間達と同じくピカソなどの影響を受けた取り組みを行っていましたが自分とは合わず、仲間達とは違う新しい表現の開拓に取り組みました。
それからしばらくするとポップアート界の顔として華やかにデビューし、ニューヨークやカリフォルニアを訪れ、カリフォルニアの自由な生活、色彩、太陽光に感動し、活動拠点をカリフォルニアに移し、比較的新しい画材のアクリル素材で制作していきました。
デイヴィッド・ホックニーの作品は明るく心地よい太陽光を感じる色調でプールのある邸宅や人物などが多くなっています。
作品には油彩画の他にも版画、クレヨン画やスナップ写真を貼り合わせたフォトコラージュの作品も良く知られています。
日本を訪れた際に描いた作品からは日本画や浮世絵の影響も感じる事の出来る作品も多く、日本にもファンが多いイギリス画家でもあります。
その他にもメトロポリタン歌劇場、スカラ座などの舞台芸術も手掛けマルチな才能を見せています。
デイヴィッド・ホックニーは現在もアメリカ・カリフォルニア州を拠点に活動しており、レーザーコピー、フォトコピーの応用など熱心に探求しています。