東京の昭和時代を支えた路面電車、都電の正面を飾った系統板です。
つぼ型の板に系統番号33が入り、週刊新潮の広告がレトロでお洒落なアクセントになっています。
都電の前身は、『東京馬車鉄道』で、レールに乗せた馬車を馬で動かす方式でした。
業績は好調でしたが、馬の糞尿問題と科学技術の向上で路面電車へ移行し、1903年に『東京電車鉄道』となります。
都心部や下町などに1~41の路線が誕生し、26系統は1952年に廃止になり、全40路線となりました。
都民の生活に都電が浸透した全盛期には、1日約175万人が利用する日本最大の路面電車でしたが、時代の流れで衰退していき現在は荒川線のみ残されています。
この荒川線は『東京さくらトラム』の愛称で、僅か12kmながら沿線には今もなお下町の情緒を色濃く残しており、昭和をディープに感じる散策ができると密かなブームです。
初期の系統板はひし形に数字のみで、シンプルな代わりにカラフルな色使いで系統を色分けもしていました。
1955年にデザインを改め、ひし形からつぼ型に変更し広告が加わります。
広告で多彩な色が入った関係か、系統番号はゼッケンのような白地に赤か濃紺で統一されました。
系統板そのものの魅力に加え、描かれている広告も醍醐味で、昭和テイストのデザインに人気があります。
広告は昭和なフォントで『週刊新潮』を始め『週刊文春』『サンデー毎日』などの週刊誌が今も昔も変わらず頻繁に登場しており、他には『くしゃみ3回ルル3錠』『ビオタミン ゴールド』『資生堂歯磨きエコー』『資生堂パール歯磨』『清酒 日本盛』『ロッテガーナチョコレート』などまさに古き良き時代の遺産ではないでしょうか?
列車の側面などに付けられている経路を表示する行先板(行先プレート)のことを鉄道用語で『サボ』と呼び、サインボードやサイドボードが語源と言われています。
こちらは系統板に比べると評価が下がりますが、買取対象です。
いわの美術では都電の系統板、サボの他に鉄道部品を幅広くお買取りしております。
デゴイチの愛称で呼ばれているD51などのSLプレートは勿論、鉄道の車内製造プレート、行先板、駅看板、ナンバープレート、前頭板(ヘッドマーク)、案内プレート、愛称板などお持ちではないでしょうか?
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