今回、いわの美術がお買取したお品物は、前衛の女王と称される水玉模様をモチーフとした作品を展開する草間彌生のアートプレートです。
2002年に長野県松本市美術館で限定発売されたグッズの1つで、美術館の入り口にあるオブジェ「幻の花」の構想時の原画をプレートにしたものです。
このアートプレートは今回お買取したものを含め全部で3種類作られました。
今回は外箱などの付属品も揃っていたという事もあり、高価買取での対応となりました。
これが3種類一緒にお譲り頂けると1点ずつの評価よりも高く買取る事ができます。
さて、このアートプレートを手掛けた草間彌生ですが、長野県松本市出身で、10才の頃から水玉と網模様をモチーフに絵を描いていたそうで、水彩、パステル、油彩画などで幻想的な作品を制作していました。
1957年に渡米するとニューヨークを中心に活躍し、帰国後は絵画の他、野外作品、ソフトスカルプチャー、コラージュ、版画、環境芸術、映像、文学などなど多岐にわたり活躍を見せました。
その創造性は限界を知らず、次から次へと新しいものを生み出し続けており、合わせ鏡を用いて光やオブジェを無限に広がるように見せるインスタレーション作品を発表し、ファッションデザインや小説執筆など画家や彫刻家としての活動以外にも活躍の場を広げています。
2008年には松本市名誉市民に推挙されており、松本市美術館ミュージアムショップでは草間彌生のグッズを多数取り揃えています。