こちらは茨城県でお買取りさせて頂きました、ガラス作家岩田久利の飾壷です。
岩田久利は岩田藤七の長男として生まれ、幼い頃から父の卓越した作品を目にしていました。
彼は多方面で造詣を深め東京美術学校図案科に進むと、父親の拓いたガラス工芸を究め、独自のガラス芸術を築き上げます。
作品では多彩な色ガラスの調和と金銀彩を基調とした作品を制作し、セラミック等の新素材も意欲的に取り入れました。
飾壷や花瓶といった鑑賞目的の作品から、ぐい呑やグラスといった作品まで独自の美的空間を創作し、数々の秀作を残しています。
今回のお品物は燃えるような赤と混じり合う繊細な白ガラスが特徴的ですね。
得意の金彩による装飾もバランス良く施されています。
華やかな装飾と優美な造詣が見事に調和した素敵なお品物です。