今回、いわの美術がお買取りしたお品物は兜木村長十郎友敬の備前焼の兜置物です。
横浜市南区にお住まいの方より、置き場所に困っているとの事で出張買取させて頂きました。
木村長十郎友敬は備前焼窯元の六家(窯元六姓)の一つで、池田藩(現在の岡山県)の筆頭御細工人を務めた木村長十郎が始祖です。
初代から代々、木村長十郎を名乗り、13代の時からは木村長十郎友敬を名乗るようになりました。
お買取りした備前焼の兜置物は裏に「友敬」という陶印があり、14代木村長十郎友敬の作品という事が判ります。
14代木村長十郎友敬は木村総本家興楽園から独立して一陽窯を創設した、備前焼界初の伝統工芸士に認定された備前焼きでも有名な作家です。
とても立派で迫力のある兜置物でしたが、欠けた部分が数か所あったのと、外箱が無かったため、その分がマイナスの評価となりました。