【中島宏 青磁皿】美術品の買取実績一覧

今回、いわの美術がお買取したお品物は、中島宏の青磁皿です。
人間国宝である中島宏の作品は、「中島青磁」と呼ばれ、青磁一筋に作陶し数々の独創的な品々を発表し続けてします。
中島宏は佐賀県の磁器を焼く窯元の家に生まれ、育ちますが、最初は家業を好きになれずにいました。彼にとっては、泥にまみれて、今でいう３Ｋのような仕事というイメージが強かったようですが、父親に連れられて始めた窯跡の調査が転機となり、青磁の魅力に惹きこまれていきます。また、中島宏25歳の時、中国古陶磁の研究家 小山冨士夫氏を訪ねたことをきっかけに中国の青銅器に触発され、青磁の起源でもある中国陶磁製作への道に意欲を高めます。

中島宏28歳の頃には、佐賀県弓野古窯跡に半地下式の｢弓野窯｣を築き独立し、日本伝統工芸展に広口の「青磁壷」を初出品し、初入選します。 その後は、第一回西日本陶芸展総理大臣賞、日本陶芸協会賞、MOA岡田茂吉大賞など数々受賞し、佐賀県指定重要無形文化財の認定も受けています。
中島宏は、素地の上に加えられた複雑で精緻な線彫文様の上に施された多彩な釉色によって他に類を見ない独自の力強い青磁の世界を創造したといえます。

今回、お買取りした中島宏の作品は青磁皿です。
透明感ある澄んだ色で、全体的に海のような青緑色の独特の柔らかい光沢と潤いを感じされるお品物でした。
今回買取しました中島宏の作品は共箱付で、共箱に中島宏の「宏」の刻印がありました。作品の状態も目立ったキズ等もなく良好でありましたので、高価買取にて対応させていただきました。