今回いわの美術では、歌川国貞の弟子として活躍した歌川国郷の浮世絵をお買取り致しました。
江戸時代の初期頃流行した浮世絵は、武将絵や美人画、役者絵などの種類がございます。
浮世絵の浮世とは、この世は憂き世で嫌な事ばかりなので浮かれて楽しく生涯を生きようという意味を込めて浮世という字が使われました。
その為、浮世絵のモチーフは、その時代の多くの日本人が憧れた役者や美人、尊敬している武将などが描かれます。
また、流行に伴い多くの浮世絵師が誕生した事で大正時代まで長きに渡り浮世絵の人気は途絶える事なく庶民達の娯楽として親しまれてきました。
長きに渡り人気を博した浮世絵ですが、初めて浮世絵を製作したのは江戸時代の画家で菱川師宣という人物です。
初めは本の挿絵を書いていた菱川師宣でしたが、挿絵で描いた作品を一枚の絵として観賞出来るように工夫を重ね作られたのが浮世絵になります。
浮世絵の祖と言われた菱川師宣の亡き後は、奥村政信や鈴木春信・勝川春章・鳥居清長・歌川歌麿など有名な浮世絵師が活躍します。
また、浮世絵師の中でも知名度のある葛飾北斎は、江戸中期に浮世絵師として活躍した勝川春章の元で修業を重ね、浮世絵師として活躍出来るようになったのは江戸後期とされています。
歌川国貞の弟子として修行を重ね江戸時代後期に活躍された浮世絵師で、嘉永から安政5年頃まで浮世絵の製作を行っていました。
号は竪川斎・立川斎・一曜斎・立川・一寿斎を使用し、名所や風俗・相撲・合巻の挿絵などを主に描いています。
生まれた年などは分かりませんが、浮世絵師として活躍されていた期間は短かったようで残されている作品は少ないですが、数少ない中の数点は博物館に所蔵されています。
今回お買取りした歌川国郷の浮世絵は状態が悪く1点での評価は難しかったのですが、他にも葛飾北斎や歌川国郷の師である歌川国貞、横浜浮世絵の第一人者とも言われている歌川貞秀の浮世絵や、お茶道具なども多数ありましたので一緒にお買取りさせて頂きました。
弊社いわの美術では、浮世絵のお買取りを強化させて頂いております。
ご実家に飾られている・蔵や倉庫に巻かれて置いてある・書籍と一緒に置いてある・コレクションされている浮世絵の売却をお考えでしたら是非いわの美術までお問い合わせ下さい。
歌川国芳・歌川豊貞・葛飾北斎・河鍋暁斎・勝川春英・喜多川歌麿・月岡芳年などなど