今回いわの美術がお買取致しましたのは、ブランド品のHERMES (エルメス)のスカーフです。
お買取したのは、エルメス カレのKIMONOS ET INROSというシリーズのスカーフで、カシミア65%、シルク35%の肌触りもよい上質なお品です。
エルメスといえばバーキンのバッグが有名ですが、スカーフも定番中の定番アイテムで、その上質な肌触りもさることながら、デザインの構成力から、「身にまとう絵画」のようと表現され、アンティークも含め、コレクター垂涎の的となっています。
エルメスは、19世紀から続く馬具商でナポレオン3世皇帝御用達であったパリのメゾンですが、はじめてエルメスがスカーフを手掛けたのは1937年で「オムニバスゲームと白い貴婦人」というタイトルの木版技法によるスカーフでした。
1950年代には、フランスのリヨンでシルクスクリーンによるプリントスカーフ製法を開発し、より精緻なデザイン、全6万色と言われるカラーバリエーションにより、エルメスの独自の絵画のようなデザインをスカーフへ表現しました。
エルメスのスカーフの製造工程では、職人がシルクの布に専用の塗料を使い、色ごとに何度も機械にセッティングして染めていき、それを何度も洗い、柄をプリントさせていきます。
そして、スカーフの四方の縁は、絹地を巻き込み、縫い目が表側に出るのがエルメススタイルで、1枚ごとに職人が手縫いで仕上げています。デザインだけでなく、エルメス技術のこだわりがスカーフにも表れています。
今回お買取したエルメスのスカーフは、フランス語で正方形を意味するCARRE(カレ)のKIMONOS ET INROS (キモノ・エ・インロー)“着物と印籠“というフランス人の日本文化への憧れを表現したシリーズです。
美しい着物や印籠や扇子をモチーフにした、ジャポニズムなデザインのスカーフです。 繊細な色の組合せと、まるで絵画作品のような美しいエルメスオリジナルのデザインが素晴らしいスカーフです。買取査定の際は、経過年によるスレが若干みられましたが、汚れなどもなく、高価買取にてお譲りいただきました。
女性への贈り物として圧倒的に人気の高いエルメスのスカーフは、巻き方だけでも何十通りもあり、バッグにアクセントとして巻いたり、ベルトにしたりなど、楽しみ方は人それぞれですが、今回買取のエルメスのカレのスカーフは、どんな形に結んでも不思議と表側が出るようになったデザインで、様々なデザインとカラーバリエーションで世界中に多くのコレクターが存在します。
ブランド品の買取も行ういわの美術では、エルメスのスカーフはもちろん、ケリーやバーキンのバッグや時計など買取を強化しております。