中国や日本では古来、筆・紙・墨・硯をもって「文房四宝」といわれ、珍重されてきました。
書道具の買取も行ういわの美術が今回お買取したのは、文房四宝のひとつで、日本の書道愛好者に最も多く親しまれている中国画仙紙です。
画仙紙とは書画を書くための大型の紙を示す日本における総称で、画箋紙・画宣紙などの当て字や書画紙など、様々な呼び方をされていました。
今回お買取したのは、画宣紙の最高峰とされる安徽省宣城市産「紅星牌」です。
現在の安徽省県地域の周辺一帯は、良質な紙の原料になる青檀の木が自然群生しており、この安徽省の青檀皮と、砂田稲草の茎を使い、涇県の山奥から流れてくる鳥溪の渓流水で漉いてつくられたものが宣紙と呼ばれます。
宣紙は、撥墨の良さを求め、墨の持ち味、墨色の変化をよりよく表現できるように長年に渡る研究が続けられた結果開発されたもので、墨の粒子が浸透しやすく、滲みとかすれが美しくでるということで、水墨画などにも適しています。
高級手漉き本画仙紙である紅星牌は、宣紙の中で最も品質が良く、生産量が限られており、紙を漉く職人も少ないことから、稀少品として珍重されてきました。
お買取した安徽省紅星牌には、朱色の判子で「玉版」とありますが、これは猪の牙などの天然素材やガラスなどの滑らかな面を用いて、紙面を繰り返し擦って磨き上げ、ビロードのような滑らかさと、しなやかさを与えるよう仕上げられた玉版加工が施されたことを意味しています。
今回は、大変稀少な玉版宣紙の安徽省紅星牌を十束まとめて高価買取させていただきました。
書道具買取も行ういわの美術では、高級画仙紙の代名詞ともなっている紅星牌の高価買取をしています。ご購入されたままお使いになっていないものや、何枚かお使いになった半端な紅星牌でも買取可能です。保存状態にもよりますが、近年製造された紅星牌だけでなく、1980年代、1990年代の少し古い時代に製造された紅星牌もお買取の対象です。
紅星牌などの宣紙の他に墨や筆、硯等のまとまった数の書道具があれば、お伺いしての出張買取も行います。紅星牌をはじめ書道具の買取なら、買取実績豊富ないわの美術にお任せください。