このお品物は茨城県のお客様よりお買取させていただきました。 こちらの墨は奈良で明治期から墨を製造している呉竹精昇堂(くれたけせいしょうどう)で造られた墨です。 現在でもほとんどの作業を人手で行ない続けています。 呉竹精昇堂の『呉竹』は元々、墨汁の商品名であり、初代社長・綿谷奈良吉が学校選定の墨汁造りを 書道教師と共同う事となり、その学校は熊谷高等女学校(現:埼玉県立熊谷女子高等学校)で、 この学校の同窓会の名が「くれ竹会」だったことに由来する。 このお品物はその呉竹精昇堂が中国の古典的な名筆からの 着想を元に製作した墨です。