今回、いわの美術がお買取りしたお品物は、
古梅園の極上油煙墨で、14世松井元祥によって制作されたお品物です。
古梅園は奈良県で1577年から操業し、古くから受け継がれた伝統を守り、昔ながらの採煙方法にこだわった墨作りを行っております。
中でも極上油煙墨は、菜種油を使った最上級の油煙墨で、雁皮紙、鳥の子紙、絵画等に尤も適しており、濃墨は艶のある純黒を淡墨は茶系の黒を呈します。
漢字、かな、写経など文字を書く墨として重宝されています。
お買取りした極上油煙墨は14世 松井元が古梅園に代々伝わる古式の製法を調査し、かつて製作されていた銘墨を蘇らせたもので、1976年に作られた油煙墨です。
墨は、製造された直後は水分が多く、発色に落ち着きが無いといわれています。 そのため出来上がった墨をすぐには使わず、最低でも3~4年は寝かせたままにしておくそうです。
今回、お買取りした油煙墨は、製造から10年以上経った「古墨」と呼ばれるお品物でしたので、買取額も高くなりました。