【茶壺】中国美術の買取実績一覧

今回、いわの美術がお買取りしたお品物は茶壺です。
日本では茶壺というと抹茶や茶葉を入れる容器の事を指しますが、中国茶器ではお茶を入れる急須の事を茶壺と言います。
茶壺は実に奥が深い世界で、非常にシンプルな形をしている物から、今回お買取りした茶壺のような形や模様にこだわりを持って作られた茶壺もございます。
良い茶壺に共通している事は、朱泥や紫砂泥を使った茶壺です。
これらは原材料が中国宜興で採取できる事から現地に作家が多く、現在でもたくさんの素晴らしい茶壺が作られています。

今回、お買取りした茶壺は綬馥の落款が蓋に記されており、国立故宮博物院の中にあるコレクションの一つを模倣した茶壺でした。
雷雲模様と龍の胴体が茶壺を一周するデザインで、注ぎ口の部分が龍の首になっており、脚は三つ足になっているなかなか見る事のできない珍しい茶壺でした。
使用されていた物で所々に傷が見られましたが、貴重な茶壺という事で買取らせて頂きました。
茶壺は日本だけではなく、中国にもコレクターが多い人気のあるお品物の一つです。
特に数十年前から中国では国外に流出した中国の美術品を買い戻しているバイヤーやコレクターが多く、中古市場でも価格が高騰していました。
現在はだいぶ落ち着きを取戻しつつあるため、今は高価買取となっているお品物でもこれからその価格は下がっていく可能性がございます。
そうなってしまう前に、ご処分をお考えの茶壺などの中国の美術品がございましたら、早めにご売却する事をお勧め致します。