いわの美術では、中国美術に関するお品の買取にも力を入れております。
今回買取致しましたのは、中国茶を飲む際に使用される茶具の茶壷(茶壺)です。
茶壷は、日本でいうと急須の役割をするもので、実用と鑑賞の両方を楽しめる中国茶器として、中国だけでなく、日本でも人気が高いお品物です。
お買取したのは、早期壷という文革時期から1980年初頭あたりに生産された茶壷です。
形としては、早期水平標準壷というもので、美しい朱泥の素材が用いられています。
朱泥は中国や日本をはじめ、世界のお茶マニアの間で大変人気がありますが、朱泥の人気は、中国八古窯の一つ江蘇省宜興の朱泥茶壷に端を発しています。
朱泥茶壷は、釉薬のかかっていない1200度の高温で焼かれた非常に硬い陶器製です。無数の気孔があり、水滴が溜まらず、長年使い込むとその茶壷の表面は、しっとりとなめらかな潤いのある光沢を放つようになるといいます。
今回買取した茶壷の底裏面には、篆書の字体で「荊渓恵孟臣製」という長方印がみられます。
荊渓とは宜興の昔の名前で、孟臣とは、明の時代の恵孟臣という名家の名前になります。
きめの細かい宜興の朱泥が用いられた、希少な荊渓恵孟臣製の状態のよい美しい茶壷につき、高価買取させていただきました。
いわの美術では中国の茶壷(急須)を買取強化中です。
今回お買取の荊渓恵孟臣製の茶壷や、宜興紫砂近代復興期の七大名人の一人とされている呉雲根の茶壷などは、高価買取が期待できます。
茶壷裏面に刻まれている篆書の字体の落款など、何と書いてあるのかよくわからないといったお問合せや、作家名が不明なお品も、無料で買取査定させていただきます。
茶壷全体と落款部分などの写真などをお撮りいただき、メールに添付して弊社宛にお送りいただければ、買取査定担当スタッフがお調べして、簡易に買取査定額をお伝えすることも可能です。
中国茶器、茶壷の買取なら、年間買取実績豊富ないわの美術にお任せください。