こちらのお写真のお品は、先日お買取致しましたフランスのL`Epee(レペー)のアンティークな時代を感じさせるゼンマイ式のキャリッジクロックです。
レペーというのは、1839年にフランスで創業された時計メーカーで、その歴史から、世界の多くの偉人から愛されたクロックとして知られています。
レペーは1889年・1900年のパリ、1892年ウィーン、1902年ハノイなど万国博覧会で大賞を受賞しています。また、英国のクリーンエリザベス2世から表彰状を授与され、女王戴冠50周年の記念として王室御用達の有名宝飾店から製造元として指名されるなど、実力と信頼を得ていました。
さらに、レペーの時計は、コンコルド機内の時計として採用されたほか、ソビエトの初代大統領ゴルバチョフがバチカンを公式訪問した際にヨハネ パウロ2世のデスクの上に置かれた時計もレペーの時計であったという逸話も残っています。
このようにレペーの時計は、世界の様々な歴史的な場面でも活躍してきた由緒ある時計として知られています。
そんな歴史的背景も有するレペーですが、今回お買取したのは、貴婦人の絵などが描かれた時代を感じさせるアンティークな雰囲気あふれるキャリッジクロックです。
キャリッジクロック(CARRIAGE CLOCK)というのは、日本語では枕時計とよばれるもので、旅行や移動に適した小型の正確な携帯用高級置時計のことをさしています。
キャリッジクロックは、18世紀末~19世紀のナポレオン1世の頃の時代に、フランスの時計職人達によってつくられたもので、戦時中に将校たちが時間に遅れることのないよう、各々この携帯用時計としてキャリッジクロックを持たせたことがきっかけとなり、普及したといわれています。ヨーロッパ貴族たちに旅行用として広まり、貴族お抱えの時計職人がこぞって自らの腕を競うように、多くのキャリッジクロックが生産されたそうです。
そんなキャリッジクロックは、アンティーク好きな方からも人気のお品ですが、今回お買取したレペーのキャリッジクロックはそんな歴史を感じさせる高級感もあり、裏面はガラス張りで、内部の構造が見えるようになっています。芸術性と伝統の感じられる素敵なお品をお買取させていただきました。
いわの美術では、西洋アンティークのお好きな方からも人気の高いキャリッジクロックの買取をしています。
今回お買取のレペーのほか、アメリカのANSONIA(アンソニア)、ドイツのHAMBURG (ハンブルグ)などのキャリッジクロックもお買取しています。
時代もののキャリッジクロックには、天然木などでつくられたトラベルケースがあわせて製作されていますので、そういった付属品が完備されていますと、高価買取にも期待がもてます。買取査定は無料ですので、ご売却をご検討中のレペーなどのキャリッジクロックがございましたら、御気軽にお問合せください。