今回は、名実ともにヨーロッパ白磁の頂点に君臨するマイセンのカップ&ソーサーのお買取となりました。
マイセンは、ヨーロッパで初めて白磁を作ったことで知られていますが、マイセンが設立される前のヨーロッパでは白磁を作る事ができなかったので、東洋白磁の美しい肌はヨーロッパの王侯貴族の中でも憧れの芸術品となっていました。
そんな白磁に目を付けたポーランド王のアウグストは、白磁の開発を錬金術師のヨハン・フリードリッヒ・ベトガーに命じると同時に監禁し、技法の研究をさせ、1709年に原料となるカオリンを採掘するとアウグストの満足のいく白磁を完成させています。
その翌年に王立ザクセン磁器工場が設立され、これが国立マイセン磁器製作所の始まりとなっています。
ちなみにお買取したお品物は、マイセンの中でも人気のあるシノワズリというシリーズのカップ&ソーサーでしたが、シノワズリとは東洋趣味を意味しており、当時のヨーロッパでは東洋趣味は大変人気の高いものでしたので、多くのパターンが作られました。
この美しい絵付けをマイセンでは、すべて職人が手描きで施しており、まったく同じものは2つとないお品物となっています。
今回お買取したカップ&ソーサーは、和洋折衷の可愛らしいデザインで余白の美を感じ、特に取っ手部分にまでこだわりを感じる素敵なお品物でした。
また偽物も横行しているマイセンですが、マイセンのシンボルである双剣のバックスタンプも確認できましたので高価買取となりました。
いわの美術ではマイセン買取に力を入れています。
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