今回いわの美術がお買取したお品物はサンルイのロックグラス6客です。
サンルイはフランスが誇るクリスタル工房として世界的にも知られており、様々なガラス技術を駆使して作られるペーパーウェイトのコレクションは高く評価されています。
また、エルメスグループの一つでもあり、ワンランク上のガラス製品の制作に取り組んでいます。
サンルイという名称は1767年にルイ15世から聖王ルイ9世にちなんだ名前を授かり、サンルイ王位ガラス工房となった事が大きく関係しており、その後王立科学アカデミーより「サンルイ王立クリスタル工房」という名前を授かっています。
そんなサンルイですが1586年にミュンツタール・ガラス工房としてスタートしたのが歴史の始まりで、ガラスより透明度の高い、鉛を含んだクリスタルガラスの開発に成功し、ガラス業界の大きな発展に貢献しています。
現在も職人に手によって全てがハンドカットによって制作が行われているサンルイは量産する事ができず、中古市場でも高値で取引されている事が多いお品物です。
今回お買取りしたサンルイのロックグラスも6客とも未使用品という事、気品あふれるデザインを評価して買取を行いました。
ここに外箱もご一緒であればもう少し買取額は高くなりました。
ちなみにサンルイ製品には偽物も多く出回っており、「ST LOUIS」という文字を囲むように「CRISTAL FRANCE」という文字が刻まれており、偽物はこの刻印が不鮮明であったり、ロゴの字体が微妙に違ったりしています。