お写真のお品物は、以前いわの美術がお買取りしたヘレンドのカップ&ソーサーです。
ヘレンドはハンガリーにある陶磁器の名窯で、ハンガリーがオーストリアの統治下にあった頃、マリア・テレジアが育成したウィーン窯の閉鎖に伴い、ウィーン窯のデザインを継承することになりました。
こうして、ヘレンドは宮廷のテーブルウェアを制作し、一躍ヨーロッパの名窯として認識されるようになりました。
現在のヘレンドの工場は国営となり、厳しい条件をクリアしたマスターペインターの称号を持つ絵付師たちによって芸術品といっても過言ではない陶磁器たちが生み出されています。
ヘレンドには形と絵付けにたくさんの種類のパターンが存在します。 そのため、ヘレンドの作品の裏には、ヘレンドのマークとシェイプナンバー、絵付けの品番が記入されています。
先に来る数字がシェイプナンバーで形を表し、後に来る英字が絵付けパターンを示します。
そして、ペインターのサインや記号が記入されています。 高級な作品にはペインターのサインがフルネームで入れられ、高価買取となる場合がほとんどです。
今回、お買取りしたお品物はシェイプナンバー724のCEDという絵付けのお品物でした。
6客セットの外箱付でしたが、外箱にはマジックで文字が記入されており、評価が下がってのお買取りとなりました。
いわの美術では、今回お買取りしたヘレンドのお品物以外でも有田焼の名窯・酒井田柿右衛門の写しをアレンジしたインドの華やシノワズリの中でも希少価値の高い西安シリーズなど多数お買取りしております。
御不用になったヘレンドの食器などございましたら、是非いわの美術へお問い合わせ下さい。