今回買取したお品物はマイセンのティーポットでブルーオニオンシリーズです。 マイセンとはドイツにある会社です。
300年前に初めて硬質磁器を生み出しました。当時のヨーロッパでは純白で薄くて、硬く艶やかな硬質磁器を作れませんでした。
そのため中国磁器や日本の伊万里焼などが人気があり、列国の王侯貴族、事業家がその製法を見つけようと必死に研究したといわれています。
その中でも、ドイツのアウグスト強王は東洋磁器の蒐集家で磁器製造の秘法を研究させるために錬金術師を監禁した後に、カオリンを原料とした白磁製法を解明し1710年に硬質磁器窯のマイセンが誕生しました。
マイセンには絵付け専門の職人が手描きで行っており同じ職人が同じ絵付けをしても違いが出てくるのもマイセンの魅力ある特徴の一つでマイセンのシンボルである双剣も必ず描かれています。
絵付(染付)には大きく分けると下絵付・上絵付があり、約900度で行われる素焼き直後の多孔質でレンガ状態のところに絵付をするため顔料が一気に沁みこむ為に修正がきかないので非常に高い技量が必要だといわれています。
今回買取のお品物は鮮やかな青に爽やかな白磁の白が特徴のマイセンブルーオニオンで上絵付がなされたマイセンの代表的な絵柄です。
絵柄には縁起が良いとされるザクロ・竹・桃といった種類があり、形もお皿やカップ&ソーサなど豊富です。
またブルーオニオンという呼名の由来は当初ヨーロッパではザクロの認識がなくザクロを玉ねぎと勘違いしたからだといわれています。