今回、いわの美術がお買取したお品物は、キリンビアマグコレクションのビアマグで、フランスの名窯セーブルによって制作されたビアマグです。
キリンビアマグコレクションは、麒麟麦酒が事業100周年を記念して、1979年から毎年1デザインを特別頒布する企画で誕生したもので、「価値あるビールの器」として世界各国の名窯、名工房、名工によって多種多様のオリジナルのビアマグが展開されています。
セーブルはフランスの国立の製陶所で、最高品質の陶磁器を生み出す事だけを考えて制作が行われるため、年間の生産量はわずか6000ピースほどしかなくその全てがフランス王室、政府によって使用されるため、一般に出回る事がほとんどない事から「幻の陶磁器」と呼ばれています。
セーブルの特徴は、色鮮やかで微妙に違う「青色」と転写紙によって厳格に管理されている数千種類以上の金彩模様で、金彩には24Kが使用されています。
このビアマグのデザインはセーブルを代表する青色、「クラウテッドブルー」「アガサブルー」「ファットブルー(王者の青)」などが使用され、もちろん金彩は24Kとなっております。
金彩模様もビールの原料であるホップがデザインされており、まさに「価値あるビールの器」の名にふさわしいビアマグです。