写真のお品物は、以前お買取させていただきました北欧ブランド イッタラ・バードコレクションのCatcherです。
製造数は限定1215体のうちの貴重な一つをお譲りいただきました。
今回買取のお品物は、フィンランドを代表するアーティスト Oiva Toikka(オイバ・トイッカ)が手がけた作品です。
オイバ・トイッカは、ヘルシンキ大学で陶芸など芸術を学んだ後、アラビア社のセラミックデザイナーを経て、フィンランドのガラスメーカーでイッタラと合併したヌータヤルヴィ社(Nuutajarvi)のデザイナーとなった北欧ガラスのトップアーティストです。
ガラス器以外でも、日本でも人気のマリメッコのテキスタイルや、舞台セット、衣装のデザインまで手掛けるなど多才ぶりを見せています。
今回買取のイッタラ・バードコレクションのCatcherは、2008年に215周年を迎えたヌータヤルヴィガラス工場の記念として製作された大変希少な作品です。
限定1215体のみ生産され、底部にシリアルナンバーが入っています。下の写真にもみられるように、こちらのCatcherは、作品裏面に1215体中の391とナンバリングされています。
また、製作された年を示す2008と、作者のOiva Toikkaと、ガラス工場 Nuutajarviの文字もみられました。
今回買取させていただきましたイッタラ・バードコレクションのCatcherは、オイバ・トイッカの初期の代表作フライキャッチャーを現代風に蘇らせたもので、Nuutajarvi創立215周年にふさわしい記念バードです。
オイバ・トイッカがはじめてバードコレクションを製作したのは1972年ですが、1点1点手作りされた美しい鳥は、様々な表情をもっており、その色柄や形はそれぞれ異なり世界に二つとない1羽となります。
1羽の鳥を製作するにはおよそ5名もの熟練したガラス職人の手を経て作られ、ガラスを溶かす工程だけで15時間程かかり、一つ一つの作品に相当の手間がかけられているのです。
買取させていただきましたイッタラ・バードコレクションのCatcherは、透明感のあるレッドボディ、ブルーの羽、グリーンの尾っぽなど、光が差し込んだ際に絶妙な輝きを放つ素敵で、かつ稀少な作品でした。
デザイナーのオイバ・トイッカのBirds by Toikkaというシリーズには、膨大なコレクションがありますが、中でも羽根つきバードは数種類しかなく、日本ではあまりお目にかかることの少ない大変レアな作品をお譲りいただきました。