高級万年筆の代名詞で贅沢品ともいわれ、世界中で人気の高いモンブラン。今回いわの美術がお買取したのは、そのモンブランの稀少な限定品「MARQUISE DE POMPADOURポンパドール伯爵夫人」の万年筆です。
モンブランが1992年以来、毎年発表し続けている特別限定品のパトロンというシリーズあり、このモンブラン パトロンシリーズは、様々な激動の時代を生き抜いた国際的に芸術、文学、演劇等に貢献した現在のパトロンを称えて毎年春に贈られるもので、その価値は高くコレクターの間で垂涎の的となっています。
今回お買取したのは、2001年特別限定パトロンシリーズの 「ポンパドール伯爵夫人」 で限定本数4810本というお品です。
ポンパドゥール候爵夫人といえば、ルイ15世の愛人として知られますが、「ロココの女神」といわれ、若き日のモーツアルトなど前途有望な作家や音楽家を支援しました。また、セーブルのフランス磁器の工場設立やコンコルド広場など、パリで有名な数々の建築物についてもデザイン面での独創的な提案を行うなど、文化の保護も行った人物です。
今回お買取したモンブランの万年筆は、そんなポンパドール伯爵夫人の名にふさわしい出来映えで、万年筆のキャップの素材にはドイツの名窯マイセンの磁器が使われています。そこにはセピア色のバラの花が手書きで書かれており、光り輝くモンブランの外観をさらに際立たせています。
ニブは18金、Fで、18金のペン先には、ロココ様式の繊細な彫刻で飾られております。 モンブランの高品質なゴールドとロジウム装飾万年筆のペン先を作り上げるには、材料の切削から、ペン先に施される手仕上げ加工まで100以上もの工程を経るとされています。
お買取査定では、大変稀少なモンブランパトロンシリーズの特別限定品であったため、若干汚れがみられたものの高価買取りにてお譲りいただきました。
モンブランパトロンシリーズは、1992年のロレンツォ・デ・メディチからはじまり、カール大帝、女王エリザベス1世など毎年発表され、どれも稀少価値が高く、いわの美術でも高価買取対応しております。