今回いわの美術がご紹介するお品物は、坂口紀良の油彩画「ホルンのある音楽の部屋」です。
坂口紀良は個展を中心に活躍を見せる洋画家で、東京藝術大学で学び卒業制作は文部省の買上げとなった実績を持ち、当初から画家として実力のある事で知られています。
南フランス、イタリア、イギリス、ニューヨークなどを取材旅行し多くの静物画を残しています。
特に音楽と花の組み合わせをモチーフとして選ぶ事が多く、今回お買取りしたお品物もタイトルに「ホルンのある音楽の部屋」とあるようにホルンやピアノが描かれ画面から音楽を奏でるための部屋だという事が伝わってきます。
坂口紀良はモチーフを写実的に描くのではなく単純化させ、独特の雰囲気を持つ作品に仕上げています。
そのため一目みれば坂口紀良の作品と分かり、坂口紀良は個展を精力的に開催しているため知名度も高く中古市場でも人気のある作家です。
今回お買取りしたお品物はシミや汚れなどなく、保存状態が良かった事、F20号というサイズも考慮したため高価買取額となりました。
油彩画の買取では作家の評価以外にも描かれているモチーフや作品の大きさなどによって買取額が変わってきますので、お問合せの際はできる限り詳しい情報をお伝え頂くとスムーズにお話が進みます。