今回、お買取りいたしました写真の作品は、菅沼金六作 『裸婦』です。
≪作風≫
風景画などの作品も遺していますが、昭和初期に裸婦画を描く作家として数多くのファン
を獲得、絶大な人気を得ました。
作風として"室内での女性像" "艶っぽい女性像のなかにある上品さ" が表現される傾向としてあり、
色彩も明るく優しいタッチの描写が見受けられます。
現在はすでに廃刊となっていますが、講談社発行の女性月刊誌『婦人倶楽部』の表紙絵(イラスト)
を手掛けていたため、雑誌名を聞いてピンとくる方もいるかも知れません。
≪作家略歴≫
1904年(明治37年)-1988年(昭和63年)84歳にて逝去。
昭和時代の洋画家、東京出身。
菅沼金六のスタートは画家としてではなく、電気技師として始まります。
東京高等工業学校附属徒弟学校電気科を卒業後、日本大学社会科で学び、電気技術者として、
1933年(昭和8年)に、シカゴ万国博覧会の開催に際し、日本展示場での設計・施工を担当する
ために渡米します。
同博覧会閉会後も、同地にとどまり美術学校(アメリカン・アカデミー・オブ・アート)で絵画
を学びます。
帰国後の1953年(昭和28年)、第9回 日展『バレースタヂオにて』で初入選し、以後も同展に出品をつづけ、1957年(昭和32年)第13回 日展『白鳥の踊り子』で、日展岡田賞を受賞しました。
また、水会展や日本水彩画会展で活躍し、彫刻の森美術館など多くの美術館に作品収蔵されています。
菅沼金六の作品は、今もなお高い人気を誇っている為、高額でのお買取りが期待出来る
お品物です。
また数ある作品のなかでも、上にも記載した『風景画』よりも『人物画(婦人像)』は、
特に中古市場でも人気がございます。
しかしながら、お買取り価格は作品の状態や市場相場などによって常に変動しており、
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