今回お買取りの中から紹介させていただくのは、鎌谷徹太郎の『Flower Skull W』です。
このガイコツを鮮やかな花で飾る絵柄は、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?
この絵には鎌谷徹太郎の死をも楽園にしたいという願いが込められています。
鎌谷徹太郎はデジタル時代にあえて表面的な美を追求し、究極のユートピアを描く作風で、日本だけにとどまらず海外の市場でも人気がある若手画家です。
大阪生まれの鎌谷徹太郎は2003年のデビュー以来、人類の幸せはどのようなものなのかを考え続けました。
悲しいことも含め、地球で起こっている全てのことを肯定的に受け入れることで、世界が楽園になると考え、それを絵画で表現しています。
キャンパスに具体化されるのは『超人類』『生命技術』『環境』『人工美』『楽園』『幸福感』『増殖』などで、独特の世界観を作り上げました。
加えて過剰な『美』の装飾を重ねることでさらなる『美』を生み出しています。
2003年から拠点の東京を中心に個展を開き、2009年には台湾の台北、2011年は上海とシンガポールなど海外での個展も開催されています。
ニューヨークと香港ではグループ展に参加、韓国の雑誌に掲載されるなど国際的に知名度を上げました。
鎌谷徹太郎は非常にユニークな方法で油彩画を作成します。
まずは特撮のセットのようなジオラマを作成するそうです。
材料はネットなどで購入し、自分の理想郷を立体で作り上げ、それを写真撮影した物をキャンパスに転写し、油彩画で描きます。
この作業は鎌谷徹太郎にとって、独自の世界を表現する大切な手順なのです。
鎌谷徹太郎はコラボを積極的に行っており、日本のストリート系ファッションブランド『グラム(glamb)』の2010~2013年コラボ企画で、若手アーティストの一人に選ばれています。
特に2010年はガイコツを花で飾った『Flower Skull』がTシャツのデザインとなり、若者のファンが急増しました。
更には2020年、アイランドレゲエシンガーのiakopo(ヤコポ)とコラボしており、ミュージックビデオに鎌谷徹太郎の絵画が登場しています。
いわの美術では鎌谷徹太郎の作品の買取実績が豊富で、一番多く買い取っている『Flower Skull』シリーズの作品に加え、油彩画3点セット『francis bacon for me -Pink-』、花のロボットの大型作品「Flower-G」や花のキューピー「Flower Form キューピー - b」など幅広くお買取りしています。
鎌谷徹太郎の作品のご売却のご相談は、いわの美術までご連絡下さい。