お写真のお品物はフランスの画家ベルナール・ビュッフェのリトグラフです。
ベルナール・ビュッフェは第二次世界大戦後の具象絵画の代表的作家として油彩画、版画に優れた作品を残してきました。
ベルナール・ビュッフェの父親は毎日仕事で忙しく、最愛の最愛の母親が10代の時に亡くなった事をきっかけに自分の殻に閉じこもるようになってしまいました。
こうして絵に没頭していったベルナール・ビュッフェは自分の心の闇を抱えたまま制作活動を続けます。
硬質で鋭く太い針金のような輪郭線、モノトーンに近い色彩を特色とする独自の様式を築き、若くしてパリで最も権威のある新人賞、批評家賞を受賞し、注目を浴びますが、だんだんと作品のマンネリ化が批判されるようになります。
しかし、日本では1973年に静岡県で彼の作品だけを収蔵、展示する美術館が開館するなど、人気のある作家となっております。
お買取りしたベルナール・ビュッフェの作品はリトグラフで、EA版という作家本人の保存分として摺られたもので、世の中に出回らないものですが、通常版が完売してしまった場合など世の中に出回る事があります。
価格や芸術的価値は通常版と同じで買取額に影響がある事はほとんどありません。
シミや汚れもなく、良い状態でお買取りさせて頂きました。