今回お買取したのは、こちらの写真の元村平の油彩画「ラ・セレー村より」という作品です。
熊本県出身の元村平は、武蔵野美術大学を卒業後は初個展を開催し、エジプト古代遺跡調査に参加するなどし、帰国後はニューヨーク、フロリダ、東京、大阪などを中心に個展を催していきます。
一方で37歳の時に家族ぐるみでフランス パリに移住し、以来ずっとパリの郊外にアトリエを構えて、画家として活動を続けています。
元村平は独特の色彩感覚を有し、少しルソーを彷彿とさせると評する人もいますが、穏健な色彩の作品が多くみられます。
今回お買取させていただきましたこちらの元村平の油彩画作品は、フランスの村の一情景を切り取った穏やかで元村平らしい幻想的世界の感じられる作品です。
柔らかな光に包まれたフランスの古い家々のある風景がナイーブな感性で描かれています。また、細かな筆遣いで様々な色をのせ、深みのある色合いの抒情豊かな作品です。
元村平は渡仏40余年に亘るフランス生活を送っており、その作品にはフランスでの日々の中でふと目にとまった古い村の家並み、教会、城、運河など、昔からある美しいフランスの佇まいが、自らの感性で受けとめて描かれています。
元村平の作品には、決して煌びやかなものではなく、優しさと静けさに包まれた郷愁をよびおこすような独特の世界を感じさせるものがありますが、ゆっくりとしたテンポで流れていくフランスで、元村平は、釣り竿とキャンパスを持って、雨漏りする車で良きフランスや周辺ヨーロッパの風景や風物を描き続けているのだそうです。
そんな元村平はフランスの光、空気、風が感じられる独自の画風を築き上げ、詩情あふれる元村平ならでは作品は、現在も多くのファンに支持されています。
いわの美術では、元村平の絵画買取を致しております。元村平の作品のサインには、お写真のような「平Moto」などが使われておりますので、元村平の買取査定の際は、作品全体の写真の他に、こういった作者のサインの部分、額裏の共シールなどの写真をお撮りいただき、弊社宛メールに添付する形でお送りくださいませ。買取査定専門スタッフがお調べして、折り返し買取査定額などの買取のご案内をさせていただきます。