ぬくもりを持ち清楚な作品を多く描かれている五百住乙人の作品を買取りました。
五百住乙人は、東京出身で主に立軌会で活動し、1956年には立軌会同人に推薦されました。 その後、国際形象展や日本画再考展などの様々な展覧会で作品を出品してきました。
また、文化功労者である脇田和に弟子入りしたと言われています。
脇田和は、昭和期に活躍した画家で、ドイツに渡り人体デッサン、遠近法、木口版画、七宝など絵画に関する勉強を重ねました。 また戦時中はフィリピンのマニラで水彩画を描いたとされ、それにより独特の作風が生まれました。
脇田和の作品は、どこか抽象画要素が含まれていて、彼に弟子入りした五百住乙人の作品も似たような作風になっています。
五百住乙人の作品は、少し抽象的要素も含みつつ、色彩により味わい深い表現が見えます。 人物を主にモチーフとして、女性、母子、子供や、馬、鳥などの作品も好んで描かれていました。
作品を描く際に、真・善・美を根幹に置き、ぬくもりやあたたかみを感じさせる線と、清楚な空気感をセピア調の色彩の中に表現しています。
これらの作品は、見るものを不思議な世界に誘う雰囲気を醸し出しています。
今回の作品は、別れというタイトルの油彩画で、少し裏面に汚れと額にキズが見られましたが五百住乙人の作品とあって高評価でお買取りさせて頂きました。
馬に人が乗っている作品で、別れというタイトルにふさわしく全体的に暗い色彩で悲しげな印象を受けます。 また裏面には五百住乙人が描いた証明となるサインと年代が書かれていて、五百住乙人の顔写真も貼られていました。
いわの美術では、独特な色彩を特徴とした五百住乙人の作品をお買取り致します。 また、五百住乙人が弟子入りした脇田和の作品などもお買取り致します。
置き場に困っている絵画や、引っ越しで処分したいとお考えのお品物など御座いましたら、是非一度いわの美術までお問い合わせください。