坂本藍子は日本画界の期待の若手であり、木漏れ日や水の波紋など光と影の繊細な描写が美しく、叙情的で静謐な作風で知られています。
坂本藍子が作品を制作する上で強く影響を受けているのは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』三次原稿の一節です。
その言葉は、光が変化してゆくことに対して
「ひかりというものは、ひとつのエネルギーだよ。お菓子や三角標も、みんないろいろに組みあげられたエネルギーが、またいろいろに組みあげられてできている。だから規則さえそうならば、ひかりがお菓子になることもあるのだ」
と言っています。
坂本藍子はこの光に対する表現や感じ方にとても美しさを感じ、光が精神的なエネルギーにさえ感じることがあるそうです。
光によって人が見る風景は、心の中の様子によって変化するものであり、現象としての光と影、心象としての喜びや怒りなどを美しい日本画で生み出し続けています。
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