【ヌードトルソー ジョージ・シーガル】彫刻の買取実績一覧

今回お買取致しましたのは、ニューヨークの特異なポップ・アートの彫刻家として日本でも人気の高いGeorge Segal /ジョージ・シーガルのヌードトルソーです。
こちらのジョージ・シーガルのヌードトルソーは、30体制作されたうちの一つをお買取致しました。

ジョージ・シーガルといえば、今回お買取したような人体から直接石膏で型を取ったインパクトのある作品が有名で、シーガルは、こうした生身の人体から直接型取りした石膏の彫像と、それに見合う本物の素材による道具立てとを組み合わせた環境的な彫刻によって1960年代初頭に名声を得ました。
ジョージ・シーガルが発案した「型どり」という技法は、石膏をしみこませた外科用包帯を体に巻きつけて型を取る手法で、無名であった頃は型どりのモデルのなり手がおらず、シーガル自らがモデルとなり「毛深いので包帯を剥がす時の痛さが忘れられない」という エピソードも残っています。
ジョージ・シーガルは、こうした手法を用いて、日常のワンシーンを切り取るかのような数々の作品を作り出していきました。
ジョージ・シーガルの代表作には、処刑シーンやコーヒーを注ぐウェイトレス、窓越しの男などあり、2000年に亡くなるまで生涯、自らの傍にある日常の「人生」をみつめ、そのドラマの一瞬を捉えた作品を作り続けました。
ジョージ・シーガルの作品は、古代ギリシャ時代のような美の理念を表現する彫刻ではなく、人間のありふれた日常の一断面や平凡な人々の平凡な仕草が、時間を停止したまま表現されています。

今回お買取したジョージ・シーガルのヌードトルソーも、女性の体の一部が切り取られたような作品で、指の細部にまでわたり非常にリアルではあるけれど、どこか無機質さが感じられます。
現実味のあるヌードトルソーであっても、ひと肌のような温かみはなく、孤高な感じさえもする稀少な作品でした。
いわの美術では、日常の瞬間を象った彫刻家 ジョージ・シーガルの作品を高価買取り致します。
手放してもよいというジョージ・シーガルの彫刻作品がございましたら、美術品・骨董品の知識と買取経験豊富な専門スタッフが常籍するいわの美術に是非ご相談ください。無料出張買取・宅配買取にも対応しております。