お写真のお品物は清水柾博による陶の彫刻作品「UNIT 91-5」で、福井県の方からお譲りいただきました。
清水柾博は京焼の名家・7代清水六兵衛の長男として生まれ、2000年に8代清水六兵衛を襲名し、伝統的な陶器と陶を素材にした彫刻作品を数多く発表しています。
また、父親である7代清水六兵衛は日本における抽象彫刻の第一人者といわれ、その父親の作品を手本とし、父親とは一味違った作風を展開し、空間アートも手掛けています。
器づくりで心掛けている事があり、作品はすべて「造形ありき」で作られています。
そこから一部をカットして開口部をつくり器として使えるようしているのが特徴です。
今回、お買取りしたお品物は置物でしたので器として使用する事はできませんが、「造形ありき」の精神は忘れていない作品となっています。
清水柾博の陶「UNIT 91-5」は共箱もあり、作品にも傷が少なく綺麗な状態でのお買取りとなりました。