【初代・宮永東山 青磁三足香炉】茶道具・煎茶道具の買取実績一覧

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買取実績一覧

初代・宮永東山 青磁三足香炉

初代・宮永東山 青磁三足香炉
作家名
初代・宮永東山

お品もの詳細

今回、いわの美術がお買取したお品物は初代・宮永東山の青磁三足香炉です。
香炉は香を焚く時に使用する道具で、茶道においても七事式の且座之式・唱和之式・仙遊之式・三友之式・香付花月などに用いられます。
この作品を手掛けた初代・宮永東山は東京仏語学校で語学とフランスの文化の歴史を学び、その後岡倉天心の助手として欧米の美術施設の調査にあたり、パリで開催された万国博覧会の事務局に勤務するなど、役人として働いていました。
文部省から西洋画研究のために留学を命ぜられ、パリに滞在していた時、浅井忠に出会った事で京都の陶工・錦光山宗兵衛を紹介され、陶芸家としての道に進むようになりました。
そして、三越の番頭であった日比翁介との出会いによって、制作した作品を三越で取り扱うなど、陶芸家として恵まれた環境であった事も初代・宮永東山が陶芸家として活躍できた要因の一つだと言われています。
ちなみに当時三越が呉服以外を初めて扱ったのが初代・宮永東山の陶芸作品だというエピソードが残されており、三越にとっても初代・宮永東山の存在は大きな転機のきっかけとなったようです。
「東山」の号は小説家・幸田露伴によってつけられ、1909年に独立して京都粟田口、のちに伏見稲荷山麓深草に窯を築いて名声を上げていった初代・宮永東山はその名が子・宮永友雄と孫・宮永理吉に受け継がれ、中国の青磁、染付を研究し花瓶、茶碗、香合、建水などの茶陶を中心に彫塑的な獅子置物などを得意とし、仁清系の粟田陶器を復興して美しい作品を作り続けています。


そんな初代・宮永東山の作品の買取を行ったわけですが、青磁の三足香炉は空気の出入り口で香が立ち上るための火屋(ほや)の部分に純銀が使われている事があり、銀の評価もプラスされるため高価買取となる場合がございます。
今回お買取した初代・宮永東山の青磁三足香炉も純銀の刻印が見られ、共箱もあり、とても綺麗な状態でしたので、高価買取となりました。
共箱も重要な査定ポイントですので、汚く汚れていたり、壊れていても査定時には一緒に出す事で買取額アップに繋がります。

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