今回お買取りさせて頂きましたのは、藤田潤作 手吹きガラス花入 『銘:踊』という作品です。
時間と労力を要していることが一目瞭然でわかる格調あふれた素晴らしい逸品です。
目を引く美しい色彩と優美なフォルムが特徴的なガラス作品を、これまでも多数発表してきて
いますが、こちらの花入れは、色ガラスを棒状にしたものを並べて溶解し、吹き広げたものを
融合させることで滑らかな線が生み出されており、手吹ガラス独特の柔らかなカーブを描いた
造形に縞模様と器の形が比例して個性的な色合いが、とてもモダンで抜群の存在感を誇っています。
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≪ガラス造形作家 藤田潤≫
1951年、東京生まれ。
1975年、学習院大学文学部哲学科卒業後に、ガラス工芸界の重鎮である父、藤田喬平と同じ
ガラス造形の道を志します。
父の技法を継承する一方で、自然界の気韻や生命の尊厳をテーマに、日本とヴェネチアを往還
しながら、ガラス素材に浮遊感を求め、風や大気、水という自然をテーマにした作品で、1990年
以降は、その独自の作風で方向性を見出し制作を続けます。
特にガラス表現の神髄は色彩にあると考える藤田潤は、ヴェネチアでの制作を始めて数年経った
ころ、より一層色彩を自在に生み出すことができるようになったと語っており、個展での発表を
はじめ、コンクールでの受賞を重ねながら、詩趣あふれる独特の作風を作り上げ人々を魅了して
いくことでしょう。
≪代表作≫
『モザイク文四方花瓶』
『ラグーナ』
『風の道』
『ビーチ』等々
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藤田潤の作品は、今回ご紹介しました花入れの他にも皿や茶碗、鉢など多種にございます。
花入だけでも様々なデザインがあり、大きさ・造形のバリエーションによっても価格が変動して
きます。またご売却の際には、傷等が無いか、箱の有無など付属品によってもお買取り額が前後
してまいります。もちろん全て揃っている状態、お品が綺麗な状態というのがご売却されるベス
トとなってきますが、作品によっては人気の高いお品の場合、箱がなくても…汚れがあっても…
お買取り可能な場合がございます!
迷ってしまった場合には、まずは弊社にご相談ください!
いわの美術では美術品・骨董品を幅広くお買取りしており、藤田潤の作品もお買取り強化中で
す!ご売却をお考えのお品物がございましたら、是非いわの美術へご用命くださいませ。