今回、いわの美術がお買取りしたお品物は『上杉満樹 淡々斉好 御幸棚』です。
作者である上杉満樹は、明治時代に京都東山区で誕生した漆器の工房『満樹工房』の当主が
代々襲名している名前で、初代:上杉峯吉に始まり、二代目の上杉満・三代目の上杉実・
現在は四代目の上杉學帥が『上杉満樹』として継承しています。
…御幸棚とは…
御幸棚(みゆきだな)は、はじめは『御車棚』と称されていましたが、後に『御幸棚』に改められた
と言われています。
桑材の四本柱の二重棚で、天板と底板は四方で、中板は手前を丸く刳り、両側に大きな車輪が付いて
いるのが特徴で、車輪の押え板には巴彫を入れ、上段の三方に御簾をかけて向こうに葵の透かしの
ある腰板が嵌った小棚で、御簾は取りはずしても使用ができ、炉・風炉共に用います。
淡々斎(たんたんさい)の斎号で知られる、裏千家十四世 無限斎(むげんさい)、碩叟宗室(せきそうそうしつ)が好んだ棚のため、御好写・淡々斎好などの箱書きがあるのが特徴です。
………………………………いわの美術では茶道具まとめてお買取りいたします……………………………
弊社によくお問合せをいただくのが、御母様・御祖母様が茶道教室の師範をしており、現在は
やってないためまとめて処分したい。買取りをしてもらえるのか?とのご連絡を頂戴します。
実際に個数が何点もある場合に、お電話のお問合せだけでは難しいこともあり、また茶道具は、
作者名の箱書きなどが一般の方では読めないものが多いため、本来査定がつくお品物でも処分
をされてしまうことがあるかと思います。
沢山のお品物のなかには高価な商品が埋もれてしまっているかも知れません。
処分をしてしまう前に、是非いわの美術までご連絡をいただければと思います。
弊社では茶道具専門の査定人がおり、これまでのお買取額、また中古市場の相場などを把握
したうえで、お品物の相場をお調べしてから査定額をお出しするため最良な方法でご案内
することが可能です。
また買取りご希望の場合、弊社の査定価格にご納得がいただけない場合には無理なお買取りは
一切いたしません。
いわの美術では、お客様が大切に使用されていたお品を新しいお客様へ繋ぐお手伝いができれば
と思っております。
弊社では茶道具をはじめ、美術品や骨董品など幅広くお買取りを行なっております。
生前整理・遺品整理・お引越し等々…ただ捨てるには忍びない思い入れのあるお品物などが
ございましたら、いわの美術にお問い合わせください。