今回、お買取りいたしましたお品は、
吉田華正(よした かしょう) 絵替蒔絵 山挽筋 箸洗7客組です。
絵替りの上品且つ煌びやかな金蒔絵が目を引き、上品な青貝装飾とそれぞれに贅沢な仕事がなされた
秀逸な佇まいは圧倒的な芸術性と鑑賞性を誇ります。底面には華正銘が入っています。
箸洗とは…
茶事でいう懐石中の箸洗とは小さい椀に、ほんの少しの汁が入っており、名前のとおり箸を洗い、
一呼吸し、口を清めるといった意味合いがあり湯吸物とも言うそうです。
*作家紹介*
吉田華正(本名:利昭) 1940年(昭和15年)~
「漆芸 よした華正工房」の創業者
茶の湯の優れた道具を展開する加賀蒔絵の人気蒔絵師である吉田華正は
風光明媚な景勝地と知られる"加賀山中温泉"と漆器の観光資源に恵まれた地で、蒔絵の技法を
活かした漆器を作成しており、その作品は多くの茶人から支持を得ています。
「漆」の道に入り60年余経過した今もなお研究・開発を試み、常にチャレンジしつづけ、伝承者
の育成にも取り組んでいる吉田華正。
その証に現在のよした華正工房を支えているのは、漆の奥深さと魅力に入れ込んだ平均年齢が30代
から40代という若い職人達です。
また伝統的な加賀蒔絵の技法を活かした和食器の製作もしており、今後の更なる展開が楽しみでも
あります。
*主な受賞歴*
1990年 全国漆器展日本放送協会会長賞受賞
1993年 日本伝統工芸石川支部展日本工芸会賞受賞
1998年 通産大臣認定資格伝統工芸士認定
2007年 平成19年度石川県伝続産業優秀技術者受賞など…
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【どんな漆器が高価買取…?漆器の素材や塗料の違いについて】
日本の伝統工芸品として海外でも人気が高い漆器は
漆器=漆(うるし)を塗料に使った器、というのが一般的な認識ですが、実は漆以外を塗料として
使っている「漆器」もあります。
また、漆器のベースである器の素地も複数の種類があり、それぞれの特長を生かした製品が数多く
存在しています。
「漆器」と呼ばれている製品の種類および特徴を把握して、価値ある漆器を見分けましょう。
【高価買取される漆器の条件とは何でしょう…?】
お買取りで高値が期待できる漆器の条件は、まず第1に素地に天然木材(ケヤキ・水目桜・栃・桂など)
が使われており、塗料に天然の漆を使うなど、"すべてが天然素材"であることです。
これに加えて「日本三大漆器」と呼ばれる今回ご紹介いたしました山中漆器のほかにも、会津漆器、
紀州漆器などの製品であれば、よりいっそうの高価買取が期待できます。
また、絵画などと同じく有名作家の作品であれば価値はグンと上がり、多くの骨董品取扱店で高価
買取されます。
漆器は日頃の保存状態によっては品質が悪化し、買取金額が大幅に下がる可能性があります。
高価買取を目指すのであれば、普段から丁寧に取り扱い、乾燥や湿気、急激な温度変化に注意し、
丁寧に洗って保管してください。
【まとめ】
漆器の製品価値を決めるのは、天然木材や漆塗料など使われている素材と、漆器のブランド・作家
のネームバリュー、そして正しい取扱いによるきちんとした保存状態です。
いわの美術では、漆器の無料査定を行っています。
無料WEB査定、無料LINE査定、無料電話査定のご都合の良い方法でお問い合わせ下さい。
お手持ちの漆器のご売却をお考えの場合は、ぜひご利用ご検討くださいませ。