今回、お買取りした写真のお品は、『若狭塗 変塗五寸五段両開き重箱』です。
大正~昭和初期に作成された希少なお品をお譲りいただきました。
古いお品のため共箱に傷や破損はありましたが、中の重箱・受皿など全て揃った状態でのお買取りです。
若狭塗は、福井県小浜市周辺で作られている漆器で、江戸時代初期に若狭湾のそばに領地があった
小浜藩の御用職人が、美しい海底の様子を図案化したものが起源とされています。
木地には、ケヤキ、トチ、ホオ、クリ、サクラ、ミズメザクラなどの堅牢な木が使われており、
特徴として、卵の殻や貝殻・マツの葉・籾がら等で模様をつくり、その上に漆を何度も塗り重ねて
は、研ぐ『研ぎ出し技法』を用いていることです。
そのため、漆器のなかでも独特な風格と重厚感を持っているため、美術品として珍重されています。
また水や熱に強いことから日用品としても普及し、若狭塗の箸は実に国内で生産されている塗箸
の多くを占めているほどです。
若狭塗の工程は、商品が完成するまでに、おおよそ60以上もあると言い、最初の木地作り以外の
工程は分業されておらず、全ての工程をひとりの職人が一貫して行なうため、時間と労力が費や
されます。(工程ごとに漆を乾かすので、完成までに要する時間は、1年程と言われています)
完成まで時間を要しますが、それぞれ職人の個性が強くあらわれることも若狭塗の魅力となっています。
1つ1つ全てを手作業で仕上げていく工程は、まさに技の成せる職人さんたちの伝統工芸といえ
るでしょう。
----------------------------------------------
~~いわの美術では漆器のお買取りを強化中です~~
今回は若狭塗を紹介させていただきました。
他にも漆器の代表的な専門店として知られる、象彦や岡本漆専堂・山田平安堂・村上木彫堆朱…
また漆器の産地として名高い輪島塗・春慶塗・会津塗・越前塗・秀衝塗・根来塗・琉球漆器…etc
多種あるメーカーや、作家物など日本各地の木製漆器をお買取りしています!
お品の状態にもよりますが、古い時代に制作された木製漆器も、お買取の対象となっております。
お椀に屠蘇器、重箱等々、お買取りはいわの美術にお任せください!
大切なお品物は、"どこで売っても同じ"ではありません。
いわの美術では、様々な美術品・骨董品に触れ、多くの経験を積んだ専門の鑑定人が伺わせてい
ただきます。
多岐にわたるジャンルを取り扱う為、当社では専門の鑑定人同士で情報を共有し合っております。
また過去の当社実績データと、現在の中古市場データ動向を鑑みた最高値にてお買取りができる
よう常に尽力しております。
お客様からお買取りしたお品物は、最良の新オーナー様を模索する地道な努力によって、高価買取
を実現しております。まずはお気軽にご相談くださいませ。