今回、いわの美術でお買取りさせていただきました写真のお品は、
九代 大樋長左衛門作 抹茶碗です。
画像を通しても、はっきりと分かる綺麗な飴釉色の茶碗です。
京都の楽家から賜ったとされる独特の発色を持つ飴釉を用いて、
土作りから本焼きまでの、一貫作業で作成されています。
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九代 長左衛門は、1901年(明治34年)に、八代 長左衛門(宗春)の長男として誕生します。
1986年(昭和61年)の86歳で亡くなるまでの生涯茶器を作り続けました。
昭和2年に、父である八代 長左衛門が亡くなった後、
26歳で父より業を継ぎ、大樋焼窯元、九代目 大樋長左衛門の称号を受けます。
茶碗底面にある大樋の陶印は、九代目襲名直後に、
大徳寺488世 全提要宗男(伝衣老師)より『大樋』の印を授けられ、
陶印として使用されています。
然しながら1900年代初頭は、芸術形式に付随した茶道の道具に対する認識や、
評価はほとんどありませんでした。
昭和に入り、伝統文化に対する新たな関心や保持により、陶芸家達も
繁栄することができ、京都の楽家に次いで茶陶の名工と称されるようになります。
"大樋長左衛門" の伝統を守りつつ、戦後には日本伝統工芸展などに、多くの作品を
制作出品し、九代 大樋長左衛門の作品は、彼より前世代の影響だけでなく、
急激に変化する現代の環境へと影響も反映したと言えるでしょう。
1977年(昭和52年)、裏千家 第15世 鵬雲斎から『陶土斎』の栄誉ある号を、
贈受し、晩年は黒釉茶碗などを主に手掛けています。
九代 大樋長左衛門は、生涯を通じて非常に穏やかで謙虚な人物で
あったと言われており、それは現代に残された作品達にも反映されています。
いかがでしたでしょうか?
今回は九代目の作品を紹介させて頂きましたが、
大樋長左衛門の作品は、中古市場でも非常に人気が高く、高価査定が期待されます。
またお買取りにあたって重要なポイントを上げますと…
共箱や共布など、こちらは長い時間の経過がありますと、どうしてもダメージや、
汚れなどが出てきてしまうかと思われますが、
当時の物であれば、より査定額が上がってきます。
また陶磁器ですと、ヒビや欠け等のダメージ有無なども、重要になってきます。
いわの美術では、茶道具をはじめ骨董品を中心に幅広くお買取りを行なっております。
お品物によっては、1点からでもお買取り可能な場合がございますので、
ご自宅やご実家のお片付け、蔵や倉庫整理などで、出てきたお品をうっかり処分
してしまう前に、先ずは弊社にお問合せください。
パソコンからはもちろん、スマートフォンや、タブレット等を御利用のお客様でしたら、
メール・LINEにて、事前にお写真を事前にお送りいただきます事を、オススメいたします!
おおよそのお買取り金額をお伝えすることが可能となってきます。
こちらは査定人より順次ご回答をさせて頂いておりますので、
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