画像の品は14代今泉今右衛門の作品で共箱には色絵墨色墨はじき雪文香炉と記されています。
こちらは以前世田谷区へ出張買取にお伺いした際にお買取りさせて頂いたお品物で、この他にも酒井田柿右衛門の作品など多数のお品物をお買取りさせて頂きました。
14代今泉今右衛門は13代の次男として生まれ、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業後、戦後日本の陶芸界を牽引した京都の陶芸、鈴木治に師事しています。その後有田へ帰郷すると13代今泉今右衛門の下で家業に従事するようになり、色鍋島を中心とする色絵磁器の陶芸技術を習得しました。
伝統の色鍋島の技法を継承しながらもその技法を現代陶芸に活かそうと、常に新しい美を求めて作品制作を行い、13代今泉今右衛門の創案した「吹墨」「薄墨」「吹重ね」といった斬新な技法も継承しています。また作品では先代より一層デザインの斬新さが増した現代陶芸を展開させています。
今回お買取りさせて頂いたこちらの香炉には「墨はじき」と呼ばれる技法が用いられています。「墨はじき」というのは江戸時代から使われていた白抜きの技法の一つです。手順としてはまず素地に墨で模様を描き、その上から染付を施します。墨に含まれる膠(にかわ)分は撥水剤の役割をし、墨で描いた部分が染付の絵の具をはじきます。焼成すると染付をはじいた墨の部分は焼かれてなくなり、そこに白抜きの模様が表れるという技法です。
墨はじきなどの技法を用いた品格の高い現代の色鍋島を作り出す14代今泉今右衛門。いわの美術では14代今泉今右衛門の作品買取を行っております。
今回のお品物のように墨はじきの技法を用いた作品は勿論、14代今泉今右衛門の作品であればその他色絵作品の買取も行っております。
14代今泉今右衛門の作品お持ちではありませんか?いわの美術では14代今泉今右衛門の作品買取を行っております。