こちらは以前お買取りさせて頂いた五世三浦竹泉の染付盛華仙盞瓶です。
仙盞瓶(せんさんびん)というのは、ペルシャの銀器を模して作られた陶器製の水差しで、盛盞瓶や洗盞瓶とも書かれます。
胴の形は様々ありますが、注ぎ口や持ち手が細く華奢に作られているのが特徴です。
作者の5代三浦竹泉は4代竹泉の長男で現在も作陶を続け、活動されています。
5代竹泉は代々の竹泉様式をよく研究し、祥瑞、染付、赤絵、色絵、金襴手、交趾等の技法を会得しました。
こちらの染付仙盞瓶を見てもその確かな技量が感じられます。
またちょこんと蓋の上に座る、犬のような形の摘みが可愛らしく、良いアクセントとなっていますね。
存分に描き込まれた染付の味わいや造形の美しさ、非常に細かい部分まで丁寧に造られたとても素敵なお品物でした。