こちらは以前お買取りした林淡幽の皆具です。
皆具とは道具一式を指し、茶道具では水指、杓立、建水、蓋置の4点や、これに風炉、釜を加えた揃いを皆具と呼びます。
作者の林淡幽は大学卒業後、叔父である2代林円山に師事し、作陶の修行を行いました。
その後1971年に号を淡幽とし独立を果たします。また1973年には建仁寺管長竹田益州より五山窯という窯名を拝名しました。
1977年より大徳寺の立花大亀の下で茶の湯や茶陶に関して薫陶を受けるなど、研鑽を深めています。
主に個展での作品発表を行っており、作品では京焼の技法を基本とした色絵や仁清写し、祥瑞写しを得意とし、調和のとれた雅な作品を造りました。