画像の品は先日お買取りさせて頂きました柳海剛(ユ・ヘガン)の水注です。
水注とその下に写っている鉢(器)とのセットの品で、残念ながら共箱はありませんでしたが大きなキズはなく、比較的良い状態でのお買取りとなりました。
透かし細工により蓮華文が巧みに施された見事な水注です。
青磁の作品ですが蓮の花びらの先や、蓋の摘みなどに辰砂釉が使われ、その部分だけ赤色の発色となっています。
作者の柳海剛は韓国の陶芸家で、本名を柳根瀅といいます。
柳海剛は高麗青磁に魅せられたことから焼物の道を志し、各地の古陶窯地の調査を開始したそうです。
高麗青磁の製造技術を当時のままに復活させた作家として知られ、韓国を始め、日本やアメリカなどで個展を開きました。
展覧会や博覧会での受賞など精力的に活動を行い、韓国政府より人間国宝に認定された作家です。