今回、いわの美術がお買取りしたお品物は濱田庄司作「柿釉茶碗」です。
以前、テレビ東京の「開運 なんでも鑑定団」でも濱田庄司の茶碗が登場し、鑑定依頼人の希望評価額を大きく上回る査定価格がついて巷では話題に登ったことも・・。
濱田庄司(本名は浜田象ニ)は、紫綬褒章・文化勲章受賞し、人間国宝でもあります。 濱田庄司の生まれは神奈川県川崎市ですが、工業学校窯業科を卒業後は京都の陶磁器試験場に勤務、その後の渡英を経て栃木県益子に居を定めました。濱田庄司は益子の陶土や釉薬を基本として作陶を続け、重厚で力感に溢れた作風を確立し、手轆轤によるシンプルな造形、流筆の大胆な模様を得意としています。昭和52年には濱田庄司記念 益子参考館を開館し、濱田庄司の陶芸作品は国内外で高く評価されています。
濱田庄司が得意とした流掛や赤絵、塩釉等の技法や、「黍文」と呼ばれる独自の文様を施した作品は、どれも力強く健康的です。濱田庄司の使った釉薬には透明釉、ヌカ白釉、青釉、柿釉、黒釉などがありますが、今回お買取り致しました茶碗は柿釉のものです。
濱田庄司の「柿釉」は、赤粉を低温で焼くなど改良を重ね、さらに柿釉に別の材料を加え、多彩な色を生み出すというもので、今回買取致しました柿釉茶碗も硬くやわらかみのある渋い茶色で、益子焼の厚手の器に温かみが表現されています。
今回買取しました濱田庄司の柿釉茶碗は共箱付で状態も良好、共箱には濱田庄司の「庄」の刻印がありました。
濱田庄司の陶芸作品には、銘が入っていないものも多く、ご自分では判別のつかない場合もございます。判断しにくい濱田庄司の作品でも、いわの美術なら専門スタッフがお調べするなどご相談に応じます。
いわの美術では親切・丁寧にご説明することをモットーとしており、買取・見積もりなどは無料ですのでお気軽にご連絡下さい。