日本人にとってもお茶は馴染みが深いですが、中国の人々にとってもお茶は同様に身近な存在で、日常的に茶会を楽しんでいるそうです。 その茶会での最大の楽しみは、持ってきた急須の披露することなのだそうです。
中国では急須のことを茶壺・茶壷(チャフー、ちゃこ)といいます。
中国では香りを珍重するため、日本茶用の急須よりも、小ぶりなものが使用されます。もともと茶壺は書画に用いる水差しだったという説があります。
特に紫砂(しさ)と呼ばれる土を用いた紫砂茶壺は、中国の人々に愛されてきました。
今回買取させていただきました中国茶器は、大変珍しい赤メノウの茶壺です。
実用というよりもむしろ観賞用として飾っておきたい茶壺です。中国のハイアット リージェンシーホテルには、メノウを彫りだして作られた茶壺が観賞用として飾られていたこともあり、このメノウの茶壺は、光をあてるとキラキラと光り、透き通った色合いをみせるのだそうです。
メノウは石英の一種で、中国名で、「瑪瑙」と書かれます。でこぼこした表面の石の塊を切ると赤みのあるベースに白っぽい渦のような模様が現れるところが馬の脳に似ていることからこう呼ばれるようになったそうです。
メノウは古来より装飾品として多く用いられ、中国では古くから石刻の材料として人気が有りました。
赤メノウは家族愛や兄弟愛など近しい人間の絆を高める石ともいわれ、石が誕生するまでの長い歳月の中、偶然生まれた様々な色や模様があるところが特徴です。
茶壺にも様々な形がありますが、今回買取させていただきました茶壺は、植物の葉の筋や花弁をイメージした筋紋形の茶壷に属する形をしています。
筋紋形の茶壺は、他の幾何形や自然形の茶壺に比べて高度な技術力が必要となり、制作が難しいため、あまり量産品として出るものは多くないとされています。
いわの美術では、清朝時代など古陶の茶壺など高価買取致します。
また、中国・宜興の陶器の会社 呉徳盛の茶壺やイギリスで「東方宮廷派巨匠」と呼ばれる国際的知名度ある作家 楊勤芳などの作家物の茶壺など、高価買取の期待がもてます。
茶道具買取も行っているいわの美術では、年間何度も茶壺の買取実績がございます。
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