今回いわの美術がお買取り致しましたのは、現在日本彫刻界の俊英と呼ばれ世界から注目を浴びている大道寺光弘の作品です。
北海道で生まれた大道寺光弘は、30代でニューヨークへ渡り彫刻の技術を学びました。
1987年にインターナショナルアート・コンペティションで金賞を受賞、その後ファッションの街と呼ばれているニューヨーク・ソーホーで企画展を開催し多くの作品を披露しました。現在はニューヨークと富山県のアトリエを拠点として活動されている彫刻家です。
今回お買取りしたお品物は「小さな友だち」という作品です。
おめかしをした女の子が、子犬を抱きかかえながら遠くを見ている姿は、まるで誰かの帰りも待っているかのような印象をうけます。
顔の表情は、寂しかったけど、少し安心したような顔つきが窺え、お父さんとお母さんを迎えに来た少女のように見えました。
また、全体的に優しい雰囲気が特徴的で、女の子の髪や子犬の毛並など今にも揺れ動きそうな柔らかい質感を感じさせる作品となっています。
少し汚れが目立ちましたが、日本彫刻界の俊英、大道寺光弘の作品である事と、汚れだけでカケやヒビなどがなかった事、台座も一緒に付いているという事で高価買取となりました。
「小さな友だち」「藍色の風」「FRIEND~フレンズ」「木漏れ日の中で」
「そよ風に誘われて」「光と風と友達と」「奏風」「透明の時」
「潮風の唄(小)」「バレリーナ(小)」「バレリーナ(大)」
木内克「立つ女」、高村光雲「恵比寿・大黒天」
北村西望「喜ぶ少女」、矢崎虎夫「犬」
津上昌平「うぶ声」、戸津圭之介「水の中の親子」
森豊一「裸婦」、桜井祐一「あるポーズ(2)」
樽谷清太郎「寒山拾徳」、畝村直久「恵」など